肩こりを民間療法で治す

肩こりを治すための民間療法とは、東洋医学といわれる鍼や灸をはじめ、指圧・マッサージ・カイロプラクティック・オステオパシー・整体・催眠療法・ヨガやアロマセラピーなどがあります。
また、民間療法の種類や治療方法また治療哲学はさまざまです。
効果にも個人差があり、長年の肩こりや痛みが改善されるケースと、逆にかえって肩こりを悪化させてしまったというケースもあります。
肩こりを民間療法で治療する前に、整形外科などを受診したほうがよいでしょう。
なお、西洋医学と民間療法（東洋医学）を合わせた医療を「統合医療」といいます。  

肩こりの民間療法のオステオパシーは、アメリカ発祥の古い自然医学です。（カイロプラクティックより２０年以上前）
骨構造だけを調整するのではなくて、骨格などの運動器系、動脈・静脈・リンパなどの循環器系、脳脊髄液の循環を含む脳神経系などにも働きかけ、本来ある自然治癒力を回復させていく治療法です。
例えば、肩こりの原因は肩だけにあるとは考えず、背骨や骨盤、足の関節の異常などからの影響がないか、体の中で関連するポイントを探し、手技で調整していきます。
オステオパシーは、安全で高い効果を得られる技法だといわれています。
オステオパシーは、ソフトなタッチで、衝撃が少なく、バランスのとれた体に導く手技療法です。  

肩こりの民間療法で有名な整体は日本で発展した治療法です。
東洋医学や日本の武道医学、カイロプラクティック、オステオパシーなど、様々な治療法を融合させた手技療法です。
体のずれを矯正し、骨や筋肉、内蔵機能のバランスを整えて、自然治癒力を高めていきます。
整体療法は、体全体を見ることによって、病気の根本から治療を行います。
肩こりなどの症状には、その痛みの部分だけではなく、広範囲の症状にも有効だといわれています。
筋肉と骨のバランスが整えば、関節や筋肉のこりや痛みなどを軽くさせることが出来るでしょう。  

肩こりの民間療法の鍼灸は東洋医学の伝統的な治療法です。
はり(鍼)・きゅう(灸)で、経絡（けいらく）といわれるツボを刺激し、血液の循環を促す治療法です。
はり(鍼)で自律神経機能を調整し、きゅう(灸)で体全体を温めて、自然治癒力を高めます。
肩こりや腰痛などの筋肉疲労を和らげたり、冷え解消など、血液の循環を改善し、体の状態を整えます。  

おばあちゃんの知恵袋的な家庭で出来る肩こり民間療法をご紹介します。

●くず湯（市販のくず粉小さじ１杯をお湯で溶く）を飲む。
くず粉に含まれる成分ダイゼインが肩こりを和らげ、熱を下げる。
●湯に酢と塩を混ぜ蒸しタオルを作り、湿布をする。
●陰干ししたみかんの皮を入れたお風呂に入る。
肩こりのほか、腰痛・リュウマチ・神経痛などにもよいと言われている。
●唐辛子１０～２０個を細かく刻み、水１．８リットルの中にいれて、水が１/３になるまで煮込む。
それを熱いうちにガーゼひたし、患部に貼る。
冷めたら熱いものと交換する。